長期間のシリコン挿入で、鼻の皮膚が変色し薄くなってしまい、トラブルに悩んでいる方には鼻シリコン除去手術をお勧めします。
鼻シリコンによる隆鼻術を受けて5年以上経過すると、皮膚が変色(発赤・白変)/移動・変形/輪郭の不自然な浮き出し/被膜の石灰化によるしこりや凹凸/皮膚を突き破り鼻シリコンが露出してくる/など何らかのトラブルが生じてくる場合があります。
【1】 皮膚の変色
特に鼻先まで鼻シリコンが入っている場合、鼻先に最も負荷がかかり、その部分の皮膚がうすくなってきて、白く変色し、赤くなってくることがあります。そのまま放置するといずれ皮膚が破れ、穴があいて鼻シリコンが飛び出してくる可能性が高くなります。皮膚の色が変色してきたら、要注意です。早めに鼻シリコンを抜いて自己組織による移植法をお勧めします。
【2】 皮膚が薄くなる
特に厚い鼻シリコンを入れた場合、皮膚は鼻シリコンによって下から突き上げられ、だんだん薄くなってきます。そうなると、鼻シリコンの輪郭が不自然に浮き出てきたり、白く透けてみえたりすることがあります。鼻の血行も悪くなるので、特に冬、冷たい風にあたったりすると、血の気のない真っ白な不自然な鼻になってしまいます。早めに鼻シリコンを抜いて自分の組織に入れ替えると、薄くなった皮膚も適切な厚さに回復し、自然な鼻に戻ります。
耳介軟骨、筋膜移植による隆鼻術
人工物を挿入することに抵抗のある方や、人工物による隆鼻術を受けた後に様々な不具合が生じ、修正する場合に適した方法です。シリコン製のプロテーゼの代わりに、軟骨と筋膜を使用して手術を行います。希望の高さ、形にあわせて軟骨を細工し、それを筋膜で包み込んだものを鼻の穴の内側の小切開部から挿入します。軟骨は耳からとりますが、耳の形に影響のない部分を一部だけとりますので、変形することはありません。筋膜は側頭部からとりますが、皮下のごく浅い部分にある筋膜の一部だけとりますので、脳や頭蓋骨に影響がでることもありません。

【長所】
自分自身の組織を使用するので、アレルギーや拒絶反応の心配はなく、元々の自分の組織と一体化して自然に仕上がる。
鼻先だけ高くしたいとか、鼻筋の一部分だけ治したいといった、部分的な修正に最適である。
長年プロテーゼを埋め込んで、皮膚が薄くなっている方の修正に最適である。
自己免疫性疾患などステロイド剤の投与を受けている方は人工物が不向きだが、このような方でも自己組織による隆鼻術は可能である。
【短所】
耳や側頭部など、鼻以外の部分から組織をとってこなければならないので、体への負担が少し増え、手術時間も長くなる。
耳の裏側と髪の毛の間に、あまり目立たないが、傷ができてしまう。
時間の経過で組織が少し吸収されることがある。
ごくまれに軟骨が変形することがある。
摘出する時に技術を要する。
プロテーゼ法に比べて料金が高い。
山根さん。31歳の女性、プロテーゼ手術後5年経過の場合
五本木クリニックは臨床件数5,000件の経験豊富な専任医師による一貫治療で万全のアフターケアを目指しています。
